この度は、群馬県で第8回日本小児耳鼻咽喉科学会を開催させていただくこと大変光栄に存じます。氷見徹夫理事長はじめ、理事、評議員、役員、会員の皆様には、厚く御礼申し上げます。会期は平成25年6 月20日(木)、21日(金)の 2 日間です。
当大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室と連携して少しでも魅力のある学会にして行きたいと願っております。
本学会の前身である「日本小児耳鼻咽喉科学研究会」は昭和54年に設立され、30年以上の歴史ある学術団体です。研究会の時代には小児科医が会長をなされたこともあり、平成14年の第47回本研究会では、群馬大学小児科の森川昭廣前教授が会長をお務めになりました。その後、平成18年に研究会より学会組織に改組され、第7回までは耳鼻咽喉科が会長をなされ、今回、学会として初めて小児科から会長となりました。
耳鼻咽喉科疾患に罹患した小児のトータルケアを実現するためには、比較的専門性の高い耳鼻咽喉科学だけでなく、広い分野を包括する医療を担う医師などからの複数の視点で捉える必要があります。その概念を益々発展させ、子どものために、学会のみならず日常診療でも耳鼻咽喉科と小児科が協力していこうという思いを込めて、本学会のテーマを「協働:子どものすこやかな発育のために」といたしました。
本学会は、耳鼻咽喉科と小児科が同じテーマで学び合えるのが特徴です。そのため、特別演題には双方の医師に座長と演者になってもらい、異なる視点から講演を盛り上げていただきたいと現在企画中です。一方、学術集会の原点である一般演題とディスカッションを重視し、演者と参加者が徹底的に議論できるように、一般演題の多くをポスター発表にと考えております。演者の先生にとってはご面倒をおかけしますがご容赦願いたいと存じます。
本学会の慣例に従い、木、金曜日の開催ですが、ぜひ多くの方々に御参加いただき、本学会が益々発展していことを願っております。なお、学会終了後の土、日曜日を利用して、伊香保温泉や榛名山、赤城山を周遊されるのはいかがでしょうか。
平成24年10月吉日
第8回日本小児耳鼻咽喉科学会学術大会
会長 荒川 浩一
群馬大学大学院医学系研究科小児科学
事務局長 滝沢琢己